Artesano de Circulos Concentricos

【映】クロッシング

CROSSING・・・・横断かな。

この映画絶対にいいからと叔母たちに勧めておいて結局Nagieが一番後手になってしまいました。

世界唯一の分離国家、韓国&北朝鮮。
謎のベールに包まれた北朝鮮はいったいどんな国なんでしょうか?時々放送される北の様子。。。

さてこの物語、北朝鮮の炭鉱の町に暮らす貧しい一家の悲しい物語。
元サッカー選手のヨンスは結核を患った妻と一人息子のジュニと貧しいながらも幸せに暮らしていました。

妻の結核の薬を手に入れるため決死の覚悟で中国へと国境を越えた。そして伐採業に従事してお金を稼いでいた。
が・・・公安に発見されてしまうんですよ。ヨンスはどうしても妻のために薬を手に入れなきゃならないんです、北朝鮮に連れ戻され強制収容所に入れられてしまうわけにはいかない。

ちょっとしたインタビューに答えるとお金をくれるという話にのってしまう。そうなんです・・・先に過酷な現実があることも知らずに。

そのころ北朝鮮では・・・・父親の帰りを待つ母子。どんどん母親は弱っていく。そしてついに。
孤児となった息子のジュニは国境を目指し始める。

もう涙涙涙です。

さてこの映画の中に描かれている北朝鮮の姿はかなり現実に近いそうです。撮影クルーの中には脱北者の方々も参加されていて彼らの証言の基にロケハンしたそうです。
TVで見るのは中国や各国の大使館に逃げ込む姿ですがこの映画ではそれに加えモンゴル・ゴビ砂漠に張り巡らされる有刺鉄線を超えるというルートも入れられています。
ゴビ砂漠には脱北しきれず命切れた者たちの遺体が現実にあるそうでその実話をもとに撮られているシーンもあるそうです。

私たちが明るい、温かい部屋で家族に囲まれながら見る星も、脱北の為ゴビ砂漠を彷徨いながら、命枯れながら見上げる星も同じなんですよね。自然だけが平等だなんて。


土にまみれた汚い食べ物を拾ってどぶ水で洗って口に運ぶ姿は、自分の贅沢さに後ろめたさすら感じました。
靴フェチだといっては乱買いするわけではないですが高価な靴を買ったり、必要もないのにあれもこれもかってみたり。

勿論国の体制も貧しさも仕事も収入も違うわけですから、その国にあった暮らし方というのがあるでしょう。
でも北朝鮮だけでなく世界には貧しい国、そして貧しいが故に子供が長生きできない国がたくさんあります。
せめて心に留めおこう。

元々、物は大事にするほうで靴も服もブランドで買うことはないにしてもそこそこお金をかけていますが結構長く着たり履いたりしますしお手入れも怠りません。
彫金先生のHOTTU先生の影響で去年くらいからできるだけ物を少なく、コンパクトにシンプルに暮らそう、って決めていましたものね。(他の人は元々我が家は物が少ないそうでどうやってこれ以上少なくするのかと言いますが)
本当に必要なものって意外に少ないです、わかってはいるんです。
母がよく言います、家だって「立って半畳、寝て一畳」で十分、ほんとその通り。
なのに趣味一色の工房代りに使う小さなマンションが欲しいとほざくNagie。がんばります。


さて山本敏晴さんという方をご存知でしょうか?この方は国境なき医師団に属し世界最貧国といわれたシエラレオネにて医療活動に従事されておりました。(著書;世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団)今は宇宙船地球号というNPOを立ち上げていらっしゃるそうです。
素晴らしい志をもっていらっしゃる先生ですよ。是非一度本を手に取られてみてください。
以前、Nagieがブログで自分が企画するイベントの一部を国境なき医師団に寄付させていただいていると書いた時に直接コメントをいただいたことがあります。
寄付の意味を考えて。。。。と。彼自身が国境なき医師団をやめ(?)NPOを立ち上げたことはこの寄付の在り方(一方通行の、付け焼刃の援助でしかない?)にちょっと待てと立ち止まったからなのでしょうか?
以降Nagieも国境なき医師団への寄付をやめ、今は一か所だけにしています。
そして日々目の前にあること(仕事だったり患者さんだったり諸々)に真摯に向かうことがNagieの本来の姿なんだと。
彼は結局最終的に必要なものは戦争のない国と教育だと。

切ないストーリーだけを純粋に追える、政治性の少ない映画であるにも関わらず、まじで考えさせられる映画でした。





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by gota-de-fericidad | 2010-05-05 22:31
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