Artesano de Circulos Concentricos

【映】ブライトスター

煌めく星よ


煌めく星よ! おまえのように わたしも 不動でいたいのだ―

 ひとり淋しく 夜空に まばたくのでなく、

永遠に 瞼を開けて、辛抱強く 不眠不休で

 見守っている 天空の隠者のようでもなく、

また この世の 岸辺を 洗い清め おつとめをする

 司祭のようでもなく、あるいは 山々や荒野に

降り積る 新雪の柔らかい面を

 じっと 眺め入っているということでもない―

いや―まだいまは じっとして 動かずに

 美しき恋人の 豊かな胸を枕にし、

いつまでも 心地よい 胸の鼓動を 感じつつ

 いつも 甘美な不安に 駆られても

それでも なお 恋人の 優しい 息遣いを 耳にしながら、
永遠に 生きていたい―さもなくば 息絶えて 死んでしまいたい。


これは25歳という若さでこの世を去った英国ロマン派の詩人ジョン・キーツが恋人を思って綴った詩。

先日、映画を観てきましたが詩の世界がまるで絵画のような感じでした。
紡ぎ出された言葉の一つ一つがとても上品で美しく私たちをあっという間に空想の世界にいざなう。

この歳になっても美しい言葉や文章など書くことが出来ないNagieです。
どうしたものか…

そして映画の内容と共に素晴らしかったのは映像の美しさでしょうね。
正しくジョン・キーツの詩の世界を具現化して目に見える形にしたならばこうなるであろうなぁと。

監督のジェーン・カンピオン… 

彼女が作り出す儚くも切ないそして繊細な映像の世界は誰もが溜め息…ではないかしら。
抑え込まれた衣装の色使いがとても静謐な美しさを醸し出すのと同時に何か宗教的な貞操感とか厳しさを感じさせる。見事です。
同監督のピアノレッスンも大好きな映画ですがイギリスらしい映画、リリカルなそして印象派を思わせる映像。

監督はジェームズ・アイボリーというアメリカの方ですが眺めのいい部屋とか日の名残りもイギリスの作品…

この辺りも世界観が似ていますね。
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by gota-de-fericidad | 2010-06-08 12:12
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