Artesano de Circulos Concentricos

【映】フランキー・ワイルドの素晴らしき世界

実話をベースに作られた映画。天才DJ、フランキー・ワイルド。スペイン、イビザ島のクラブを中心にヨーロッパ全土で活躍したそう。そんな彼が突然聴力を失ってしまう。多かれ少なかれ聴力の低下はDJの宿命でもあるんですねぇ。切ない。左耳に残る僅かな聴力と補聴器で必死にレコーディングしていた。
出来上がりを聴いてミュージシャンがあまりの出来の悪さに怒り出す。その行為が・・・最後に残る僅かな聴力を奪い去ってしまうことになる。お金が稼げなくなったフランキーをさっさと捨てて出て行ってしまう妻。酒・ドラッグ・・・そして幻覚・・・・以前観たブライアン・ジョーンズの映画と同じだ。
最低の、心の破壊した状態から、何がきっかけだったのか・・・持っていたコカインを全部トイレに流し、向かった先は読唇術の教室。そこで再起を助けることになる女性・ペネロペと出会う。
そして音楽を聴くということから感じる、肌で、目で・・・そして独自の方法を編み出し、クラブに帰ってきた。そして最終的に彼が選んだ道はペネロペとの静かな生活。
今はどうしているのか分からないらしい。ロンドンで小さなレコード店を営んでいるとか、既にドラッグの影響で亡くなってしまったとも・・・

人間て五体満足がいいに決まっている。
でもそれはあくまでも生活するうえで便利ってことではないだろうか?
私の患者さんで目の見えないおじ様がいる。病気がきっかけで視力の急激な低下がおこり、つい2年位前までは少なからずも少ーしは見えていたけれど今は完全に見えないらしい。でも彼は、道路に止まっている車の存在をある程度の距離のところからでも感じることができるようになってきたと仰っていた。エンジンをかけずに、只駐車してあるだけの車。
近づくと肌に当たる空気の流れが違うんだとか・・・私はその話を聞いた時に涙が出るほどに感動した。人の感性ってそれほどまでに研ぎ澄まされるものなのだと・・・
ある意味、目も見えて、耳も聞こえてという状況って不幸な時もあるんだと。わたしが凄く羨ましいと申し上げたら、大きな声で笑いながら『先生は変わり者だねぇ、でも僕が思うにそんな風に仰る先生ってなかなかなんじゃないですか』って、またまた嬉しかった。
全然違うし、無理なんだけど私自身、少しでも感性を研ぎ澄ませたいといつも願っている。
何故って・・・人と接していても感じ方が全然違うと思うし、音楽や映画を観たり聴いたりしても情報として入ってくるもの以外に肌や、身体に伝わってくる振動を体感することで感じたいっていつも願っているから。

時々思う。私が映画やコンサートなどにやたらに行くのは、もちろん大好きだからに決まっているのだけれど、そんな感覚を風化させたくないという危機感からのような気もする。

大満足で帰りにはハチ公交差点角にある甘栗やさんでほかほかの甘栗を買ってスキップ状態で帰ってきました。この甘栗や。Nagieお奨め店です。昔からあってえっ?て思うけれど、あの高級甘栗やさん、石井よりも大好きです。是非とも渋谷土産にしてみてください

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by gota-de-fericidad | 2007-01-08 18:56
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