Artesano de Circulos Concentricos

【映】いのちの食べかた

参りましたよ。。。消費期限の改竄や牛肉や鶏肉の偽装問題・・・最近出るわ出るわの大盤振る舞い状態・・・でもこれを見たらそんなもんじゃないと思いますよ。

舞台はある食肉処理工場・・・オートメーション化された衛生的な工場の中で牛さんの誕生から飼育、そして解体までを、間々に差し挟まれる巨大な果樹園での農作業風景を交えながら捉える。かなり殺伐とした風景です。

職員同士の会話も極端に少なく、無表情のままおし進められる、その風景は一種異様でしたよ。
映画は会話やインタビューなどのない映像のみが映し出されている。その分、観る側が自分の思いで感じ取ることのできる仕組みになっています。

なんといっても特徴的なのはそこで働く人々のお弁当がみなとても質素なのです。
まぁ、あの作業に従事してふつーにお肉をばくばく食べていられるほど図太い心の持ち主はいないんじゃないですかねぇ。Nagieもその日の夕飯はかなり淡白でしたよ。うどんの中に入っていた卵にも手をつけられなかった。動物って感じがしちゃって。

この映画で監督が言いたかったものはいったいなんだったのだろうか?いろんなことが私の頭の中を去来する。

私自身は・・・

種牛となる牛が雌牛の後ろにぴったりくっつけられ、無理矢理興奮状態にさせられ、いざことをいたそうとした瞬間、精子を採取するために人間によってキャップが被され引き離されてしまう。
それをすぐに顕微鏡下で受精させる・・・可哀想じゃないですかそんな人生・・・
そして餌だって機械から、どうだ!食えと恫喝されているように機械の穴から噴射されてくる。相手のことなんてお構いなしに。挙句の果て、電気ショックで殺される・・・

どうでしょうかね。そんな風にしてできたお肉を喜んで食べる私たち、はっきり言って怖いですよ。お肉を食べるのが悪いのじゃなくて必要量だけあればいいし、感謝して食べたい。

この映画はドイツ(?)の映画ですが日本も規模に差こそあれ、対して変わらないでしょう。
実家のほうの農家のおじちゃまが牛の交配のお話をされていたから。それによると出荷のときに2倍くらいは値段が変わっちゃうとか・・・

食の問題がクローズアップされる中、渋谷の外れの、単館での上映にもかかわらず、NHKの取材クルーの方々がいたし、場内も満席でした。それだけ世間の注目が大きいということでしょうね。

〆・・・人間の欲ってものは恐ろしいと思う。でも現実の世界もあるわけで、こうして私たちの命のために犠牲になっている命があるということを認識し、大事に食べる、命をいただくという感謝の気持ちをもってこれからも美味しいものを食べていこう。欲張らずに・・・

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by gota-de-fericidad | 2007-12-03 10:30
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