Artesano de Circulos Concentricos

【映】眠れる美女

川端康成の傑作小説『眠れる美女』三島由紀夫が絶賛したという。
日本でも映画化され、フランスでも・・・そして今回映像化したのはドイツ人のヴァディム・グロウナ監督。舞台はベルリン・・・毎日を孤独に苛まれながら生きる事業家エドモンド・・・楽しいこともときめくことも何もない、ただただ日々が過ぎ去るだけ、絶望の淵で。そんな彼に友人のコーギーは不思議な館を紹介する。信用のおける年老いた顧客だけに開かれた館。まるで死んだように眠り続ける美しい娘と一夜を共にすることができる。そして足繁く通うようになるエド・・・・若き女性のふくよかな体はまるで甘美な香りを放つよう、胸の高鳴りを味わう。そしていつしか母への思慕、初恋・・・事故で亡くした妻子との思い出を問わず語りに徒然に話す。
エドはその女性たちがどうやって眠らされているのか、いつ目覚めるのか、どこから来るのか、そしてその館のマダムは一体何者なのかと様々な疑問が湧き始める。
そんなある日、物音に気づき窓下を静かに見下ろせば、運び出される怪しい荷物・・・果たしてそれは・・・。

孤独な老人が何も返事が返ってくることのない美しい妙齢の女性に語り聞かせる。そうすることで日々の孤独、老いに対する不安や悲しみの心を浄化する。カタルシス。
その姿はとてつもなく物悲しく、老いて弛んだ体も観るものの悲しみを誘う。結末シーンでは、ちょっと驚きですがその姿は何てことはない、エドの望んだ姿だったのかもしれない。
友人のコーギーはこういう結末であること知って、というかそうなるように依頼したのですね。

結局、館のマダムは死神だったのか・・・聖母マリアだったのか・・・・

好みの別れるところではある映画ですがNagieは好きですね。原本を読んでみたくなりました。
エドの語る独り言はまるで詩のようで、この監督(主演でもある)、ヴィム・ヴェンダースのベルリン天使の詩が好きなんじゃないか、というか年齢からすれば彼に影響を与えているんじゃないかな。紡ぎ出される言葉が似てるんだよなぁ。そうでなければドイツという風土がこの手の監督を生み出す地なのでしょうか?

この時期、観たい映画が目白押しでどうしたもんか・・・お正月には見逃した映画のDVDも観たいし、大体いつも長い休日はこれで忙しく終わる。なんだか変ですよね。でも映画が好きなの。
正直、美味しい物を食べに行くことより好きかもしれない。というよりも美味しい物も太らなければいいのです。無節操に食べると太るし体調崩すから、映画の時間の方が無難ってことです。
それ一人で過ごす時間が大好きだからかも・・・これも普段友人たちといい具合に濃く付き合っているから週末の一人が凄くリラックスして楽しいのかも知れませんね。

a0070133_2244245.jpga0070133_22444967.jpg本日いただいたX´masプレゼント・・・私にそっくりなんだそうだ。何か企んでそうな顔が・・・
前にも同じような顔の物を同じような理由でいただいたことがあることを思い出した。私はどうやらそれ系らしい。びみょーだ。


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by gota-de-fericidad | 2007-12-24 22:24
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