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Artesano de Circulos Concentricos

【DVD】善き人のためのソナタ

共産主義国家体制の東ドイツ。密告と盗聴によって体制を維持している。そして密告と盗聴を管理するのが秘密警察、シュタージ(国家保安省)。シュタージ(国家保安省)の省員ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ)は、劇作家のドライマン(セバスチャン・コッホ)と恋人で舞台女優のクリスタ(マルティナ・ゲデック)が反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。ヴィースラーは盗聴器を通して彼らの監視を始めるが、自由な思想を持つ彼らに次第に魅せられ……。
そんな中、ドライマンが敬愛する演出家が自殺をしてしまう。最後に渡された物は、本とピアノの譜面。ドライマンは演出家を偲び、ピアノに向かい、無心に涙を流しながら引き続ける。こう言いながら『この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」そして盗聴しながらヴィースラーは涙を流す。人間の心を忘れてしまったかのようなこの男が・・・・。そしていつしかこの体制に少なからずも疑問を抱くようになっていく。数年の時を経て、壁が崩壊する。崩壊後ドライマンは自分が監視されていたことを知り、調べ始める。恋人のこと、ヴィースラーのこと。真実を知る。そして一冊の本を書き下ろす。タイトルは『善き人のためのソナタ』・・・

実際、主人公を演じたウルリッヒ・ミューエ自身もシュタージに監視されていたのだとか。恐ろしいですねぇ。人間の感情をどこかに置き去りにしてきてしまった鉄のような表情は演技とはいえ怖い。そんな体験があったからこそできる演技だったのでしょう。恐ろしさを知っているだけに。

この時代の東ドイツを描いたものではグッバイレーニンや、ベルリン・僕らの革命。ダニエル・ブリュール主演の・・・こちらはどちらかというとちょっと面白おかしく描いていますが、善き人~はもうヒューマンドラマですねぇ。劇場で観たかった。

今日は大掃除。今頃というか今から?ですよね。長年捨てきれずにいた洋服を一気に捨てた。そして決意した。どんなに高価な物を買っても結末はこうだと思えば、そんなに高価な物も量もいらないと。でも買ってしまう、人間の性・・・・新年初、お外でディナー、軽くパスタ。明日から仕事が始まる友人と早めのディナーをしながら色々今年こんな1年にしたいねと徒然に話す。楽しいことばかり。うきうきスタート。




by gota-de-fericidad | 2008-01-03 23:15
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