Artesano de Circulos Concentricos

【映】潜水服は蝶の夢を見る

ELLE誌編集長として活躍し人生を謳歌していた一人の男が突然、脳梗塞に倒れ、一夜にして自由を奪われる。目覚めてみれば・・・・ロックトインシンドローム、自由に動くのは左目だけという。

言語療法士によって瞬きで言葉を伝える方法が編み出され20万回の瞬きで自伝を書き上げたという実話。

想像してみて欲しい、ファッション、車、地位と名声、そして可愛い子供たち、恋人・・・毎日が自由で華やかな生活、それが見事に奪われてしまうんですよ。苦しいなんて簡単に言えない。

主人公のジャン=ドミニク・ボビーはじぶんの体の異変に気づいた時、人生が終わったと絶望の淵に・・・そんな心情が、崖が激しく崩れ落ちていくシーンで表されている。
友人や家族の支えによって彼は落ち込むことに終止符を打つ。彼の台詞に自由になるものが左目以外にまだあった・・・記憶と想像力というのがあるのですがとても素敵です。
彼は潜水服を着せられた様な自由に動かない体を持ちながら蝶のようにどこにでも羽ばたいて、想像をするという楽しみを知る。

切ないことに自伝を書き上げた10日後に肺炎を併発して亡くなってしまうのですが正しく彼はこの偉業を成し遂げる為に、そしてこのことを通して何かを伝える為に生まれてきたのですねぇ。
悲しいけど必然的に起こった出来事としか思えない。

この映画、内容は勿論感動的なのですが、映像がとても綺麗ですよ。また映画の中で使われているポートレートのセンスのよさが光る。
どうやらこの映画の監督ジュリアン・シュナーベルは大学で絵画を専攻し個展なんかもしていたらしい。だからかぁ、本当に絵みたいに綺麗なんだなぁ。
それとさすがファッションの国、フランスだけありますね。病人とはいえ、ファッショナブルだし
衣装がやけにディテールが凝っていますよ。ニッチ的ではあるけれど一つの見方としてお勧めです。

あー、終わっちゃう前に観られてよかった。大満足。今年に入って映画にはずれがないなぁ。
嬉しい限りですな



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by gota-de-fericidad | 2008-02-24 16:28
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