Artesano de Circulos Concentricos

【映】4ヶ月、3週と2日

チャウシェスク独裁政権のルーマニアでのお話。ブルジョワが敵視され、耐乏計画という名の下に、お金になるものはすべて輸出に回され、労働力確保の為に出産が奨励され中絶禁止。
その為、国は飢餓状態になり、捨て子や孤児が増える結果に・・・
チャウシェスクが公開処刑で銃殺された新聞報道は政治にまったく関心がなかった(今もですが)私でも忘れられません。

そんな時代の中で、望まぬ妊娠をしてしまい、違法中絶に臨む女子大生ガビツァ、そしてそれを成功させるために奔走し、翻弄されるルームメイトのオティリア。
なんともいらいらさせられた映画でした。妊娠した、当の本人、至って暢気、そしてなんだかきょどってるし、自分で決断できない、その割りにここってところで自分勝手なんですよねぇ、それにいらだつこともなく一生懸命動く動く。
私だったら・・・どうなんだろう。もちろん、何かしらは手伝うでしょうね。でもこの友人のためとなると見放すかもしれません。
Nagieは悲しいかな強いんでしょうね。多分自分で解決してっちゃうんじゃないかな。ただ、この政治体制の中では一人で切り抜けることは厳しいでしょうね。

このことを通して、オティリアは、恋人のアディとの関係にもいつしか不安を覚える。
もし自分が妊娠したら、どうしてくれるのか・・・自分は貧しい生まれ、アディのような上流階級の人たちが自分を認めてくれるのかなどなど。

中絶を完了させるまでの奔走した1日を描いた作品の中には重いテーマとスリル溢れるストーリー展開がふんだんに盛り込まれている。そしてオティリアの女性の強さと精神的にひとつ成長していく過程が独特のタッチで捉えた個性溢れる作品でした。

いかにもカンヌでパルムドールを獲得しただけある作品ですね。決してベネツィアやベルリンじゃない。






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by gota-de-fericidad | 2008-03-04 11:28
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