Artesano de Circulos Concentricos

【映】ブレス

キム・ギドク、ブラボーブラボー、ブラッッッヴォーーーーー。
自殺願望の死刑囚と家庭があっても、夫は浮気をしているし、どこか居場所がない孤独な主婦とのラブストーリー(?)。

孤独な主婦・ヨンはある日TVで自殺未遂をした死刑囚チャン・ジンのニュースを目にする。
そしていてもたってもいられなくなる。このシーン、どこかで見覚えが・・・そうそう、小池栄子主演の接吻でした。

何の面識もない彼女は彼が収監されている刑務所まで足を運び、元恋人と偽って面会にこぎつける。そして突然、幼い頃に自分は5分間だけ死んだことがあると語る、そしてそのことが彼女の心を浄化していく。

そして彼女はその後も面会に訪れる。季節をプレゼントしようという突拍子もないアイデアを持参して・・・。

彼女の登場で生きる楽しみをしったチャンは逆に死への苦しみが倍増する。彼女も彼の存在で自分の体に熱や血が存在していることを実感する。

そんな彼女の変化や奇行を訝しがる夫はある朝、妻の跡をつける・・・衝撃の事実発覚。

最後のシーンがとても切ない。

彼女がチャンにプレゼントする四季・・・春夏秋冬と過ぎていくのですが二人にはいえすべての人に春は来ないんです。結局、現実を受け入れて淡々と、いえ口を閉ざして生きなきゃいけないんですよね、みんな。
そして季節のシーンに欠かせないのが歌なのですが、韓国の方にはなじみの歌だそうです。
でも何故か最後の冬だけがシャンソン、雪が降るなんです・・・そしてその詩が表しちゃってるんですよ・・・涙がこぼれそうになっちゃったなぁ。

キム・ギドクといえば韓国では上映しない発言や、その残虐性や狂気的作品に上映禁止になったりと、いろいろ波紋を起こしていますが、彼の作品はヨーロッパや日本の有志の方々によって支えられている。その関係もあって日本では殆どが上映されている。

Nagieが大好きな彼の作品を挙げろといわれたら・・・・『悪い男』『サマリア』『うつせみ』もう殆ど大好きだからどれかっていわれても困っちゃうね。
彼の作品は、往々にして言葉が少ない、それ故に想像力をグワングワンと働かせないといけないしそれが楽しい。
男女の清純な愛じゃない、人間の本質を突いたようなどろどろした、ちょっと歪な愛を描かせたら右に出るものはいないんじゃないかしら?流行の韓流映画を考えてみると韓国では確かにこの手の愛は受け入れられにくいかもね。


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by gota-de-fericidad | 2008-05-03 23:56
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