Artesano de Circulos Concentricos

【映】おくりびと

脚本、小山薫堂氏。Nagieの中ではdancyu・・・東京ワンダーランド・・・・、とにかく食べてるか今風の軽いノリっていう西麻布とか十番とかが庭みたいなイメージ。
このような映画の脚本も出来る素敵な方だったのですねぇ。

本木雅弘・広末涼子主演の映画。チェリストである大悟はとある交響楽団の団員だった・・・が解散。そして妻の美香を連れて故郷山形に帰る。
ある日、求人広告見つけた就職情報、旅のお手伝いという文字に旅行代理店かといぶかしりながら面接へ。そこで説明されたのは安らかな旅立ちのお手伝い。。。。そうなんです、死への旅立ちのお手伝いだったのです。

山﨑勉扮する社長の目は、既に彼がこの仕事に向いていることを見抜きすぐに採用となったのはよいが妻にはとてもいえない。

美香がその事実を知ったとき、夫に向けて叫んだ言葉は、『触らないで・・・汚らわしい』だった。

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納棺師・・・・映画の中とはいえ初めて見ました。その昔は、自宅でお葬式を執り行っていた家庭も多かった頃にはきっとあったのでしょうねぇ。今は斎場にて一切を済ませてしまうのでこのような場面にあうことはないのかも。

Nagieの率直な感想は・・・・一切の無駄が取り払われ、死者に対する尊敬の念をもって行われる儀式一切はそれはそれは美しく、静謐なものだと思いました。

さて人はなぜ死に対する職業を拒むのでしょうか?『死んでまで金儲けするのか?』と口さがなく言う人もいます。生きていれば必ず迎える瞬間であり、葬儀屋さんも火葬場の方もいなくては困ります。人がやりたがらないから・・・・?
この映画を観るまで、いやっ、彼女の汚らわしいという台詞を聞くまでは何も思わなかったけれど、それを聞いた瞬間、あー、そうなのねと。悲しいことのような気がします。

大悟の幼馴染の近所の銭湯のおばちゃんが亡くなり、初めて美香は夫の納棺師としての仕事に触れる・・・・夫の気品溢れる行いに心の中のしこりが解けていく。

モントリオール映画祭、グランプリ作品。海外の方にも認められたのね。確かにあの死者への清拭、死化粧を施していく様は海外の方にはとても美しく日本らしく映るでしょうね。

さすがに評判の映画だけに大変な混雑。そうしてお年を召したご夫婦が多かった。是非とも若い方にも観ていただきたい。

しかしこの映画での広末涼子の演技は好評でしたがNagieは別の人がよかったなぁなんて心密かに思いました。おの喋り方がねぇ・・・・・声がねぇ・・・・
でも小池栄子や永作博美がやっちゃうとあまりにもリアル過ぎて怖すぎる気もするし(小池栄子は映画『接吻』の演技が凄すぎるもんねぇ、よかったなぁ)誰がいるかなぁ?

そしてこの映画、死を納棺の儀式で静かに捉えたかと思う一方で生(性かもしれない)をグロテスクに描き捉えている。それは食。フライドチキンをむしゃむしゃぴちゃぴちゃと骨までしゃぶったかと思うと、ふぐの白子を下品なまでに袋を歯で挟み切ってちゅうちゅうと吸い込み貪る。
この対比が実に凄い。生きるってこういうことなのねって実感させられてしまった。

数年前ある方から勧められた本『納棺夫日記』。てっきり原作はこれかと思っていましたが違うんですねぇ。案外このお仕事を描いた本て結構あるんですねぇ。





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by gota-de-fericidad | 2008-09-15 23:18
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