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Artesano de Circulos Concentricos

和ナイト

昨晩は、大分前に異業種交流会で知り合いました方が主宰している蔦くらぶというところの主催の会にお邪魔してきました。
夏至の夜語り…
まずは講談師神田すみれさんのお話、忠臣蔵の中から一話。

商人の身でありながら大石蔵之助が厚い信頼を寄せる利兵衛。

ある日お屋敷の蔵から大切な家宝である逸品が盗まれた。

利兵衛は私がやったという。

全幅の信頼を寄せる利兵衛がいかにこのようなことを…

ショックを受ける大石蔵之助でありました。

パパンパンパン!

果たして直にその逸品は出てくるのですが

何故やってもいないのに嘘をついたか…


大切なご家来…家宝を盗み出したとなれば腹を切って詫びなければならず、一人も欠けてはならない大切な方々。
それに比して、自分は商人…それほどの身分ではないと…

大石蔵之助、またまたこの理を解した利兵衛の明晰さに感服いたした…

そして大事な大事な用件を頼むことになる…そう討ち入りに関するね。

誰かに聞かせたいほどの話だわぁ。

神田すみれさま、おいくつになられるのでしょうか?さすがに声が豊かですよー。

講談一度味わってみたいと思っておりましたがこれははまります。

そして第二部は下懸宝生流の能楽師安田登さんという方の能の発声による語り。
お話は夏目漱石の夢十夜の中の一話。
会場の下の方から素晴らしい姿勢で厳かに歩を刻む時間はなんとも緊張感漂う。
そして物凄いパワーで細く甲高く、一気に鳴り響く笛が会場の空気を打ち破る。

その瞬間、何か憑き物に取り付かれたような空気が。


感動屋のNagieはこの時点で落ちました。

腹の底から出す声は地響きに近いものがある。
ボディソニック効果。


しかし人の縁はわからない。

この安田登氏を挟む共通の知人が(一人は同じ宝生流に関わるお仕事に携わる紳士、一人はお稽古仲間の画家夫人)、今私の親友たちなんだから…
そう、安田氏を軸にしてこんなにNagieの友人がいたなんて…
合縁奇縁でございます。好むものが一緒だと集まる人が似てくるねぇ。

安田氏ともお話をさせて頂きましたが本人もびっくりだし、お誘い下さった親友もびっくり。

そして親友画家夫人とその友人は退職後、今歯医者としてでなく活動している色んなお楽しみ会を企業化する未来予想図を描き私に語る。

親友って凄い!

私も友人の為なら一肌も二肌も脱げる、男気(!?)のある女でいたいわぁ。
二人の話を聞いていたら歯医者やらなくてもいいかなくらいの気分になってきちゃう。




by gota-de-fericidad | 2009-07-23 20:04
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