Artesano de Circulos Concentricos

【映】未来の食卓

舞台はフランス南部、ガール県バルジャック村。ゴッホのひまわりで有名なアルルの近く。

その小さな村にある小学校の給食を全部オーガニックにするという試みに挑戦した村の1年間を追ったドキュメンタリー。

村長、校長、給食センターの料理人、教職員みんなが意識を一つにして取り組んでいる姿は本当に素晴らし。
様々な環境問題の討論会に参加したり、村のオーガニック農家と一般農家を一つのテーブルに集めディスカッションをする。

少しづつ意識を変えていく。村全体の一大プロジェクト。

フランスでは死因の第一位は癌なんだそう(日本は心臓病でしたか?)そしてその原因の一つが食・・・・。
わけのわからない化学薬品がたっぷり添加された冷凍食品やお菓子。
農薬まみれの野菜。そしてその農薬を撒かれた土壌から作りだされる水・・・・
映画の中では農家の人たちが農薬でいかに苦しんでいるかということや子供たちが癌になってしまい苦しんでいる姿が描かれている。

Nagieは思いました。食料自給率100パーセントという超農業大国。。。。それはしばしば夢のように語られますが実態がこんなだと思うと興ざめもいいところ・・・・仏産て怖くて食べられなくなりそうです。
この手の映画が、まぁ、強調して描かれているということを加味したとしてもいただけません。

しかしこの映画、実に素晴らしいと思いました。根本的な学校教育の違いをまざまざと見せつけられた思い。

オーガニックに対する意識改革の一環なのでしょう、学校で子供たちが家庭菜園をし、野菜を育て、食べ、そしてまた土に。。。。
この一連の自然の営みを体感することで子供たちの意識は確実に変わっていったし、子供たちの保護者の意識をも変えてしまいました。

また給食センターの料理人たちもこのプロジェクト以降、ただ食事を作るんじゃなくて、教育に関わっているんだという、高い意識を持つようになったとか。なんて素晴しいことなんでしょうか。

そして映画の中で、とてもえらい先生(環境問題を扱う教授だったか、政治家だったか)水はその国の文化度、レベルをあらわすと言っていました。

学校では課外授業で近くにあるポン・デュ・ガールの水道橋に行き、長い歴史の中でいかに水が貴重で大切なものであったかを子供たちに語る。
『この水道橋の素晴らしい荘厳な、神殿のようでもある作りからもわかるように、水というものは大変貴重なものだったのです』と説明した時には見事な説明に感服いたしました。
日本だったらスライドを見せて終わりでしょうか。そしてその近くの緑の平原でみんなでお弁当を頂くのです。

しかしフランスの給食って面白く、また美味しそう、さすが食の都パリを持つだけのことはありますね。
日本だったらまず一クラス全員が有無を言わさず用意されますよね。違うんです、朝に人数を確認するんです。
『今日、給食食べる人ぉ』って係の女の子が人数を確認して給食センターに人数を知らせます。
食事もサラダに始まって、温かいもの、ラザニヤやパスタなどが出て仕上げにデザートと順番で配られます。
アルマイトの食器に色気なく、無造作に盛られた日本の給食と訳が違います。

映画の最後には画面一杯に広がるひまわり畑。

その長閑な美しい風景と映画の恐ろしい環境汚染の実態とがなんとも不似合いな、素晴らしい映画でした。


日本でも、地方の学校は、ーNagieの田舎なんか、患者さん殆ど農家ですからねえー是非ともこうした地産地消の試みを進めていただきたいものです。こんな活動が農業の活性化にも繋がるし、農協に汚染された人たちの水のように希薄な思考も少しは濃くなるのではないでしょうか?


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by gota-de-fericidad | 2009-08-13 23:51
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