Artesano de Circulos Concentricos | |||||
熊谷和徳さんの6日間に及ぶTAP公演。 2日目のゲストは菊地成孔氏。 彼は新宿歌舞伎町に事務所&居を構え音楽活動を繰り広げる。ジャズは元よりクラシックの知識も恐れ入る。 果ては服飾史や美術史も語り出したらとまらないという変わり者。 さてどんな演奏なのかと期待と不安とが入り交じる。 何故不安かといえば以前彼が担当した映画音楽でNagieの三半規管が完全に狂い死にしたから… 果たして始まってみればあまりにも優しいメロディアスな音にもう釘付けでした。 なんだかピンク色です。さすが歌舞伎町在住だけある。 しかも凄く洗練されているんですなぁ。 これ、物凄く大切なことです。 常々思う、洗練されているか否かということでプロとアマチュア、または真贋を決める基準になると(私にとってかも知れませんが) 私がもの選びをする時にも、人に対しても凄く大事にしています。 その人の思考が洗練されているかとかその人がセレクトするものが洗練されているかとか・・・ 洗練て無駄があっては成立しないものなんだとつくづく思う。 例えば、とても素敵なお料理が出てきたとする、でもねお皿にソースの飛びはねがちろってついていたり、指紋がうっすら見えちゃうとそれでそのお料理は、un-洗練になってしまう。 そうそこには無駄が存在しちゃうんです。 全然及びもしないけど、Nagieはこの洗練された感性ってものを身につけたいと思っているわけで・・・ 勿論そんなものは土台無理なんですが少しでもねぇ。。。。 だから観るもの聴くものは本物を選びたい。 脱線しました。。。 そう一瞬、菊地氏の演奏はKazさんのタップを完全に超えていましたが途中からはしっかり融合… エリナ・リグビー、ビートルズの名曲ですね。 大好きな曲なだけに、二人の素晴らしい世界に酔いしれました。 そして次はスタンダードなナンバー、JAZZって耳にするけどタイトルがわからないですよねぇ。 これも実に素晴らしかった。 菊地氏の奏でるsaxの音色に本当に自然にKazさんの刻むステップの音が溶け合ってそれぞれが楽器となり会場全体を包み込んでしまったような。 あー、ホテルのラウンジで美味しいウィスキーを片手にのんびりはまっちゃったって感じです。 正直、舞台の構成をゲストとのセッションを中心にして欲しいくらいでした。あまりにも少なすぎて残念。 Kazさんのスタジオの方々も含めての公演仕立て。 色々と思うところがありながらも全体を見渡せばやはり素晴らしい。 人はどこまど進化・変化(変革)し続けることができるのか… 勿論誰しもが昨日の自分とは違うのですが、それが結果進化に結び付くように変わり続ける為にはかなりの探求(探究)心と努力とが必要。 熊谷和徳という人間に凄くそれを感じる。人間としての大きさ、年齢じゃないね。 去年の青山円形劇場でのパフォーマンスはNagieにとってはとても大きかった。 なんせあの時に今の自分の立ち位置を変えようと思い始めたから… そして退職し新たなスタート。 あれは…突き動かされちゃったなぁ。 時にコンサートやライブって人の心にこんなに大きく重く(?)働きかけちゃうものなんですね。 やはり生は凄い。理屈じゃないね。
by gota-de-fericidad
| 2009-08-20 10:44
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