Artesano de Circulos Concentricos

【映】戦場でワルツを

驚くなかれ、この私がアニメーション映画を観ました。
この映画は予告を観た瞬間、ガツンときちゃいました。

とにかく綺麗で日本のアニメとかピクサーとも全く違う。
どこかアメリカンコミックを思わせる肉厚で武骨なタッチなくせに凄く繊細に、アーティスティックに描かれています。

テーマはパレスチナ難民キャンプで起こった大量殺戮。

この映画の監督であるアリ・フォルマンが友人の会計士に会った時に26匹の犬達に襲われるという悪夢に悩まされていると相談を持ちかけられ、それは19才の時に従軍したレバノン戦争の後遺症なのではないかと…
そしてアリは、その時の記憶が全くないことに愕然とし臨床精神科医に相談する。

そして失われた記憶を取り戻す為の旅がスタート。

ドキュメンタリーアニメーション。
実在の人たちがアニメ化されて登場している。

本来であれば恐ろしく生々しいはずなのに、どこか幻想的で美しく詩的な世界が画面一杯に広がる。

ただ映画の最後に写し出された難民キャンプの町並みの無惨な景色…
道端に積み上げられた死体。
不自然に体を歪め苦悶の表情のまま固まった死体、慟哭の叫び…宙を掻きむしるがごとく鋭く曲げ歪んだ指たち…

実際の出来事がどれだけ残酷なものであったか。

今も世界のどこかでは大なり小なり戦争が起こっている。
それが如何に虚しい出来事であるか…
罪なき名もなき人々の命を、戦争という非日常的な世界で、普段は善良であるはずの人々が狂気の中で殺め奪う。

なんという愚かしい…


Nagieはこの日本という小さな器の中で完全に平和惚けしています。
時にこういう映画を観て色々なことを考えるチャンスにしていくとしよう。
深くは考えられないけどこんな形で歴史を知るのもよいかもといつも思う。





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by gota-de-fericidad | 2009-12-03 11:29
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