Artesano de Circulos Concentricos

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【映】シャネル&ストラヴィンスキー

去年、シャネルの晩年を描いたシャーリーン・マクレーン主演の映画と孤児院での生い立ちから初のコレクション発表までの生涯を描いた、オドレィ・トトゥ主演の映画が2本上映されました。

同じ監督作品でもないでしょうし、何か意図した企画なのか今回の映画は富と名声を築いたココがストラヴィンスキーと出会い激しい恋に落ちそして悲しみの決意をするまでを描いています。

ストラヴィンスキーといえばバレエですね。火の鳥や春の祭典ですね。この映画、全然違うはずなのに音楽のせいでしょうか、あたかもバレエを観ているのかと錯覚してしまうのです。

バレエシーンなんてほんの少ししか出てこないのに。


バレエ好きが観ても感性的な部分で凄く共感できるはず、たとえこれが映画なんだってわかっていたとしても。

時は1931年、ストラヴィンスキーは自信の新作、春の祭典を引っさげてシャンゼリゼ劇場へ。
斬新かつ急進的過ぎたこの作品はブーイングの嵐。
そんな中ココ・シャネルだけがその素晴らしさに恍惚感を味わっていた。時は過ぎ7年後二人は再会を果たすが。。。

パーティ会場で偶然ココを見かけたストラヴィンスキー。。。。見つめ合う二人にはもう何かの予感が。

この時点で成功していたココはストラヴィンスキーを援助しようと、郊外にあるヴィラを提供する。病気がちな妻と子供たちを伴ってやってきたはいいが、二人の絡み合う視線にただならぬものを感じる妻。

全般衣裳も音楽もとても素敵で酔いしれ系の映画でした。

Nagieがため息をもらしたのは。。。。

ココとストラヴィンスキーが初めて親密な関係になった翌朝。素敵な音楽の調べ・・・・ストラヴィンスキーが早朝の清々しい太陽の陽射し、少し靄のかかった木立の中を、昨夜の出来事を思い出し少し昂揚した気分(抑えようにも抑えられないみたいなね)で散歩をする。鳥のさえずりが凄く気持ちいい。そしてその瞬間一羽の鳥が飛び立つ羽音がパサッと。。。これが絶妙なタイミングで入り、音楽に素晴らしい効果を与えているんです。
計算されたものなのか偶発的なものなのか分からないけど強く印象い残っています。

最高でした。

この二人・・・ストラヴィンスキーが放った一言で愛が終わるのですがそれぞれの心の中にはずーっといたのでしょうね。


この映画の中で描かれているココはモノトーンの服に身を包み、ポケットに手を入れて歩く(当時女性の服にはポケットがないのが普通なんだそう)自立した女性。
でもね本当は愛の中で生きる普通の女性なんですよねぇ。愛人アーサー“ボーイ”カペルを亡くした彼女は悲しみの淵にいたのですよ。
そしてそこから救い出してほしいと求めた相手がストラヴィンスキーだったってことでしょ?
これはれっきとした女ですよ、素敵。


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by gota-de-fericidad | 2010-01-17 19:11

ぐうたらな日々よ、さらば。。。。

今日でお休みもお仕舞い。。。
いつものように目覚め、のんびりバスタイム。そして早朝の静かな時間を満喫しに恵比寿までお散歩。
新聞を読みながらコーヒーを飲み、またまたTSUTAYAへ。

カルトナージュも手・肩・腰が疲れちゃって仕上がりまではいかなかったけれどまぁよいところまで進んだ。

もっと映画が観たかった。
本日の映画はチェイサーと昨日の続き・・・Nouvelle Vague・・・・ドヌーヴさまの昼顔でございます。
昼顔は何度目だって感じ。だってぇドヌーヴさま奇麗なんですもの。

チェイサーは韓国で実際に起きた連続猟奇殺人事件を扱った作品。
風俗店を経営する元刑事と連続猟奇殺人犯との緊迫の攻防を、パワフルかつスピーディな演出でスリリングに描き出しています。

デリヘルを経営する元刑事・ジュンホ(キム・ユンソク)のもとから、女たちが相次いで失踪。ジュンホは行方不明になったミジン(ソ・ヨンヒ)を探すうち、女たちが残した携帯の電話番号から客の一人、ヨンミン(ハ・ジョンウ)にたどり着く。
そして『女を売りとばしたりなんかしませんよ。殺しはしましたけど・・・最後の女はまだ生きてますよ』

この一言でジュンホはミジンを探し出すべく夜のソウルを疾走する。

監督のナ・ホンジンはこの映画が長編デビューなんだとか。嘘みたいです。
映画館で観るには怖そうで躊躇っていましたが叔母1号が良かったから観た方がいいよというので。全体的なトーンが暗めなので血生臭い感じはそれほどでもなかった。よかった。

犯人役のハ・ジョンウは去年妻奉木くんとノーボーイズ・ノークライで共演しています。この時とは全然違いますね。どちらかというとキム・ギドク作品ブレスや絶対の愛のテーストですかね。まぁ、役どころが全然ちがうからそれとも違うけど。いい俳優さんですねぇ。
ジュンホ役のキム・ユンソクも気になるなぁ。いい味出してる。オールド・ボーイで主演をつとめたチェ・ミンシクに似ています。映画のフライヤ見た時その人かと思ったくらい。
中々面白かったなぁ。
しかしなぁ韓国の警察ってのは本当にこのような感じなのでしょうか?すべてが後手後手になってしまったり自分の保身のために権力におもねたり。。。まぁどこにでもありがち。

韓国映画を観ていて、警察に関しての描き方がみなこの感じなのはどうしてなんでしょうか?実際の警察の世界がこんな感じなんでしょうか?
日本の刑事・警察ものとは全然描き方が違うんですよねぇ。まぁ描き方にも文化性の差はあるのでしょう。

そしてドヌーヴ様の昼顔は、パリの高級アパルトマンにハンサムな医師の夫と住む若妻セヴリーヌ(ドヌーブ)、裕福で夫とは相思相愛、何不自由ない暮しだ。どうしても夫と同じベッドで寝られないこと以外は。性に対する心理的抵抗が強く、愛して尊敬する夫に触れられない。
子供時代のある体験に原因があり、その体験と、カソリックという宗教から、強い罪悪感を抱いている。
罪悪感が屈折して変な方向に噴出し、変な夢を見たり妄想に悩まされる。
そしてついに秘密クラブのような高級娼館で働き出す。Belle de jour(昼顔)という名で。

この映画の衣裳がねぇ、素敵なんですよ確かイヴ・サンローランだったはず。今の時代にも通用します。

Nagieはこのお正月でまたママさんから昔のコートとワンピースをもらったのですがそれに似ています。
当時のフランス製のシルクやドイツ製のゴブラン織りのワンピースは今となっては見かけること自体が難しいかも。大切に着なきゃ。

ドヌーヴさまの映画は全般衣裳が素敵ですよ。

明日から仕事だ。。。。頑張らねば。去年は10月職場替えをし、12月一杯までは試運転(慣れるなんて必要ないほど馴染んでしまっているか。。。というかヌシかもしれない。厚顔ですよ。)
いずれにしても今年からが本格始動だ。
自分らしくお仕事をさせていただき、その中で皆が幸せになるような結果が残せたらこれほどの幸せはないよね。
それに向かって一歩づつ。

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by gota-de-fericidad | 2010-01-03 21:59

Nouvelle Vague

昨日は即興カルトンージュ、本日続きのはずが。。。。掃除と映画に明け暮れた。
兎に角捨てる捨てる。今年の目標は所持品(服や小物、家の中のあれこれ)今までの3分の2にする。
というか今日で結構減ったのではないかしら。元々荷物は少なめなのですが暮れに彫金先生兼友だちのHottyと話していて我が家ももっとシンプルにしてHotty家に近づくべく物を減らそうと。

写真の整理や過去2年以上手をつけていないものは潔く捨てた。
しかし見えないところの埃って凄いです。自慢じゃないけど我が家は結構奇麗な方だと思っていますがそれでも手の届かないところはたくさんあるんですね。

疲れてはちょっとDVDを観てまた片づけの繰り返し。
私の蕁麻疹の原因は疲れと埃だと思わざるおえないほど全身真っ赤で呼吸がヒューヒューになった。慌ててシャワーを浴びて薬を飲んでマスクを水で濡らして静かに映画鑑賞。
埃って怖いねぇ。というかこんなに埃を溜めとく方がどうかな。気付かなかったなぁ。呑気だな。

Nouvelle Vague。。。新年に相応しいではないですか。。。新しい波。フランスの1950年代~60年代にかけて作られた映画。
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ・・・・


シェルブールの雨傘(大好きなドヌーヴさま、何度観てもよいです)、あの胸にもういちど、冒険者たち、大人は判ってくれない・・・・知人に勧められたものやトリュフォー特集で見逃したもの。。。。偶然この時代近辺のものになった。

シェルブールの雨傘の監督、ジャック・ドゥミはアニエス・ヴァルダの旦那さまですね。去年、アニエス・ヴァルダのドキュメンタリー映画が公開されt時に同時上映されましたね。

あの胸にもういちどの主演女優、マリアンヌ・フェイスフル。。。。去年だったかおととしだったか、やわらかい手という、孫の命を救うために風俗に身を落とすおばあちゃんという役柄でしたな。
面影はありますよ。
不倫の相手(アラン・ドロン)に逢いに行くまでのバイクの旅。その間に出会いから自分の感情の動き、彼との関係を回想するように追っていく、面白い作りです。しかし結末が悲しい。タイトルのあの胸にもういちどがグッときます。


そしてドイツ映画、ダニエル・ブリュールの青い棘、大好きな俳優さんです。この映画はちょいと特殊な映画です。
ダニエル・ブリュールで好きな作品はやはりグッバイ・レーニンですかねぇ。社会主義に心酔する、目覚めぬ母親が突然目をさました。そしてそれはベルリンの壁崩壊後だったんですよ。
母親がショックのあまりまたおかしくなることをおそれて東西統一前の状態をどうにか取り繕うというコミカルな映画。
そしてサルバドールの朝。。。サルバドール・プッチ・アンティックという実在した革命家を演じた映画はもう涙出ちゃう。

今年は映画館に行かずですがDVDをそれなりに。。。よいねぇ。

明日は何を観るかな。片付けも一段落したし明日こそカルトナージュをやらねば。



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by gota-de-fericidad | 2010-01-02 22:44

【映】マイコォーr、MJ

『THIS IS IT』先週末から第2弾追加上映。
前回逃したNagieは何が何でも行くぞと朝9時の回へはえぇぇぇぇ。
昨日の今日だから眠いのなんの。
今日は東京のお料理仲間のおばちゃまにお誘いいただき京都の老舗料理店の方のプロ向けの講習会に行って参りました。だから朝9時。眠かった。

しかし素晴らしいねぇ。Nagieは正直それほどMJは好きではない。でもね、この映画を観る限り、彼の完全主義的な純粋さや謙虚さ、そしてその場その場で作り上げていき一つのものをすぐにさらに高めた作品にしてしまう才能は本当に、あのスキャンダラスなマスコミの報道とは程遠い。

勿論コンサートのリハーサル風景を中心に放映されているのですが映画としてのストーリー性も素晴らしいし映像も楽しめるものに仕上がっていた。

途中出てくるギタリストの女の子は今話題になっていますよね。凄いテクニックでしたよ。ギター好きのNagieはため息つきながらその惚れ惚れする指使いを眺めておりましたよ。

本当に凄いと思ったのは、このコンサートに関わる様々な人たちが皆、一様に彼と仕事をすることは人生の頂点だと思っているし兎に角輝いている。インタビューでも思わず声を詰まらせ涙ぐむ人まで。

どうなんだろうか。。。この経験がさらなるステップアップの起爆剤となる人もいるだろうし逆に燃え尽き症候群的なものにはまり込んでいく人もいるんじゃないのかしらと不安な気持ちが心を過る。

この不景気な時代、一つのものを作り上げていく愚直なまでに追及する真の姿、見習うべきことはたくさん。

これほどまでに建設的で夢や希望に満ち溢れた映画があるでしょうか?

今若者は何にも興味を示さず、不景気の影響で将来の年金のことを口にしたり終身雇用に憧れたり。。。
そんな若者に是非見てもらいたい。
夢を持つことの素晴らしさ、そしてそれに向かって頑張る姿。。。なんて素敵なことなんでしょうか。
どうか影響を受けてほしい。

しかし日本人は静かだよねぇ。
どうだろうか。。。ここはひとつ、スタンディングシネマなるイベントにしちゃえば椅子は全部開かないように留めてしまってみんな立って観るの。会場の中のいくつかの場所に盛り上げ係を数人配備してあたかもコンサート会場にいるようにみんなで盛り上がる。

そんな雰囲気がMJに対する追悼になりはしないか。

いつまで上映なんだろう。また観に行くとしよう。



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by gota-de-fericidad | 2009-12-24 00:15

【映】戦場でワルツを

驚くなかれ、この私がアニメーション映画を観ました。
この映画は予告を観た瞬間、ガツンときちゃいました。

とにかく綺麗で日本のアニメとかピクサーとも全く違う。
どこかアメリカンコミックを思わせる肉厚で武骨なタッチなくせに凄く繊細に、アーティスティックに描かれています。

テーマはパレスチナ難民キャンプで起こった大量殺戮。

この映画の監督であるアリ・フォルマンが友人の会計士に会った時に26匹の犬達に襲われるという悪夢に悩まされていると相談を持ちかけられ、それは19才の時に従軍したレバノン戦争の後遺症なのではないかと…
そしてアリは、その時の記憶が全くないことに愕然とし臨床精神科医に相談する。

そして失われた記憶を取り戻す為の旅がスタート。

ドキュメンタリーアニメーション。
実在の人たちがアニメ化されて登場している。

本来であれば恐ろしく生々しいはずなのに、どこか幻想的で美しく詩的な世界が画面一杯に広がる。

ただ映画の最後に写し出された難民キャンプの町並みの無惨な景色…
道端に積み上げられた死体。
不自然に体を歪め苦悶の表情のまま固まった死体、慟哭の叫び…宙を掻きむしるがごとく鋭く曲げ歪んだ指たち…

実際の出来事がどれだけ残酷なものであったか。

今も世界のどこかでは大なり小なり戦争が起こっている。
それが如何に虚しい出来事であるか…
罪なき名もなき人々の命を、戦争という非日常的な世界で、普段は善良であるはずの人々が狂気の中で殺め奪う。

なんという愚かしい…


Nagieはこの日本という小さな器の中で完全に平和惚けしています。
時にこういう映画を観て色々なことを考えるチャンスにしていくとしよう。
深くは考えられないけどこんな形で歴史を知るのもよいかもといつも思う。





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by gota-de-fericidad | 2009-12-03 11:29

【映】千年の祈り

アメリカで暮らす娘の身を案じ、はるばる北京からやってきた父親。
12年ぶりの再会。離婚を経験し、精神的にまだそこから脱出できないでいる娘が心配で堪らない。
無口で笑わなくなった娘を見て、この子は楽しく暮らしているのかと疑問を持つ。
そして色々なツアーに参加して観光してもらおうとする娘に「おまえが幸せに暮らすアメリカがどんなところか見にきたのにおまえが幸せそうじゃないなら見る必要はないよ」と。

毎日娘の為に御馳走を作ったり、先の見えない恋愛にはまり、夜遅い帰りを寝ずに待っていたり。。。。何故か疎まれる。

兎に角ぎこちない。娘は父親に心を開こうとしない。父親はそれを離婚のせいだと思う。

しかしこれには本当の理由があったのでした。物語の最後の最後に爆弾のように落とされた娘の思い。


父親の愛情深い問いかけにそっけなく曖昧に答える娘に苛立ちすら感じたNagieでしたが最後の娘の告白になるほどね、お父さんのことをそんな風に見ていたら確かに笑って話せないわなぁと。
それでもその誤解の生活が長すぎはしないか。。。だって子供の頃から抱いていた疑問なんだから。

長く一人暮らしをすると、自分のライフスタイルが出来上がってくるのは誰でもでしょう。
Nagieも大学入学から一人暮らしをし卒業してしばらく経った頃、母親が上京して一緒に暮らし始めた。
自分ひとりで自由に過ごしていたところに、この映画の父親の如く御飯が作られていて、出かけるのも自分気ままに誰の断ることもなく出かけていたのが一々言わなければいけない・・・・
一人放っておくのは可哀想と思うと出掛けにくかったり、最初は本当に大変だった。
なんだか自分が荒れちゃって。。。そしてそれにどう対処していいのかわからなくただオロオロする母。
Nagieの友人から電話がかかってくると、帰ってこないNagieのことがわからなくて、何しているのかと聞いていたらしい。ごめんよー。

今はもう勝手し放題ですが(笑)そして離れられないほど大切。

この映画の最後に、ぎこちなく微笑む娘・イーランをみて心が温かくなりました。

素敵な映画でしたねぇ。

今日、バスに乗っていたら、優先席に座るおばぁさんがNagieに座れ座れと言う。
えーなんでよー。そんなに大変そうに見えたのかしら?確かに空腹で打ち震えるほどではありましたが。。。。
わかった!!後ろの若いお兄さんのバック(後ろに斜め掛けしたバックがお尻の所でぼてっていう人一杯いるでしょ?あれってリュックしょってるのと変わらないくらい迷惑な時ありますよね?)でガンガン押されて体が斜めになっていたからかも。

しかし複雑だ。



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by gota-de-fericidad | 2009-11-30 21:24

【映】空気人形

公開から結構時間が経っている作品ですが珍しくのんびりモードで行って参りました。
当初気にはなっていても観る予定ではありませんでしたが映画の好みの合う叔母1号に、絶対Nagieちゃん好きだから行って来いってメールが届き、ではとなったわけです。

結果、すごく良かったです。

性のはけ口として存在するLove Doll。。。。板尾創路演じる孤独な男の性の代用品としてのぞみはいた。(あった)
そんな人形が突然人間の心を持ち恋をする。

のぞみを演じるのは韓国の女優、ペ・ドゥナ。私の中での印象的な作品は、ポン・ジュノ監督の吠える犬は噛まないとかパク・チュヌク監督の復讐者に憐れみをかな。
ポン・ジュノ作品が多いかも知れませんね。

彼女の素晴らしい演技力でこの映画はかなり良くなっていると思いました。言葉を巧みに話す必要がない人形に韓国スターを起用する是枝監督はさすがです。
返ってたどたどしい感じが凄く馴染んでいました。

彼女が好きな人と歩くシーンで道にできる自分の影が中が空っぽだから光を透過した影になっていました。それを彼にばれないように影が映らないように移動するシーンがとても印象的。

この映画、単純に観てしまえばファンタジーラブストーリー。でもね、空気人形を通してしか恋愛できない男や
食べては吐いてしまう拒食症の女の子、ネット世界でしか恋愛できない若者。。。。などなど現代社会のコミュニケーションが取れなくなっている人たちの孤独がリアルに描かれている。

またところどころに生命というものを考えさせられるシーンも。
のぞみは人形であるが故に死というものを実感することもできないし、また空気を吹き込むことで生き返る。
そしてこのことがベースになって最後思いもしない結末がやってくる。
自分の愛する純一が死というものに直面しているところで必死に空気を送り込もうとするのぞみ・・・
Nagieはこのシーンに残酷さと同時に美しさも感じました。

人は本来空っぽなものだと思う。家族、恋人、友人、社会という関係性の中で空気を吹きこまれていくのだと思う。そうして私たちは曲がりなりにも人として存在している。

そして今、その関係性が崩れ始めているこの社会に対するメッセージ、人って面倒とか恋愛って面倒といってゲームの主人公に恋をする男の子がいるこの時代に対するアンチテーゼ。

さすがにドキュメンタリー作品に定評のある是枝監督さんだけあります。

いい映画でした。
凄く気になったのはどのシーンだったか荒れた部屋に飾られたブライス人形やプチブライスたち、可愛い。
やはりこのお人形。。。サブカル系おたく文化なのかな。

帰りは恵比寿の商店街にある小さな中華や、天童でままさんとご飯。こういうお店好きなんですよねぇ。
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なんーでこんなでかいシイタケ入ってるんじゃ。肉野菜炒め肉抜き、シイタケも抜いてもらおう。

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チンジャオロースご飯。美味い。


内藤選手負けたねぇ。残念。でもねお疲れ様だね。かっこよいよ。好きだなぁ。
亀田弘毅、嬉し泣き、男泣きかぁ。これまた清々しいね。よかった。

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by gota-de-fericidad | 2009-11-29 21:27

【映】母なる証明

丸の内のビルの間から見る夜空が好きです。

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後から気付いた。。。。マニュアルモードだった。だからかぁ、色が不思議になったのは。。。オートだと思ったから普通にシャッターをキッていたのです。
でもこの色合いも結構人工的で面白い。

昨日、クリニックを出た後、ほぉーやっと自分モードのスピードで映画館へ。

ウォンビン・・・5年ぶりの復帰作。ホン・ジュノ監督の母なる証明。
ポン・ジュノ監督と言えば真っ先に上がるのが殺人の追憶。そうです、大好きなソン・ガンホです。
吼える犬は噛まないも有名ですね。近作はグエムル、漢江の怪物。

この作品でウォンビンは確実に本格派俳優、あの4天王と言われていた時代を超えたと思う。

知的障害をもつトジュン。。。純粋な心を持つ青年は母一人子一人で慎ましく幸せに暮らしていた。
そんな彼が殺人事件の容疑者として逮捕される。

無実と信じる母はあれこれ手を尽くすも力及ばず。
警察もこんな事件はさっさと終わらせたいと、早々にトジュンが犯人であるとして決着をみる。

どうしても受け入れがたい母は息子の無実を信じて自分で独自の捜査を開始する。

そして恐ろしい結末が。。。

母が息子の事件の目撃者を探し当て話し合いに行っての絡みのシーンは女優、キム・ヘジャの魂の見せ場でしょう。

このシーンで母は「どうしよう、お母さん」といった具合の台詞があるのですがそのお母さんは息子に対していったことなのか、自分を生んだ母親に向かって言ったのか・・・この映画の原題MOTHERということを考えるとこの台詞は深い。

純粋無垢な青年を演じるウォンビン・・・Nagieは彼の知的さをこの映画で垣間見た気がします。

母親の愛情は無償。。。それだけれども違う面から見ればそれはとても危険なものを孕むと実感。
最後に見せるトジュンのあの目は何を語っていたのか。。。
あー、Nagieの苦手とする観る側に判断を委ねる系。もんもんと考えてしまう。
しかしトジュン(ウォンビン)のあの目は本当に綺麗だ。純粋さの中に哀愁があり、何でも知ってしまっているような聡明さまで感じるガラスの目だ。

この映画のキーワード、キーポイントは目かもしれない。

Nagieは今の韓流ブームを否定するつもりは全然無いし嬉しい限りと思う。でも昨日もそうでしたが果たしてこの映画のもつ本質やこの映画で見せたいと思っている監督の思いや、ウォンビンの感性や演技力をどれだけ理解したおばちゃんがいたのでしょう?

韓国の映画はすばらしい作品が沢山あるのですがNagieは、韓国映画は特にその監督の持つ感性や作品性、俳優の有する感性や作品に対する考え方、取り組み方を読み取って楽しみたい。

そうした方がいい作品が多いこともたしかだから。

是非ともこれからも素晴らしい韓国映画を上映して欲しい。

ウォンビン最高。


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by gota-de-fericidad | 2009-11-05 08:30

【映】クヒオ大佐

ジョナサン・エリザベス・クヒオ

イギリス王室エリザベス女王のいとこのだんなの…全く素性がわからない。
実在の詐欺師。生粋の日本人。

この詐欺師を演じるのが堺雅人。好きですねぇ。顔は取り立てて好きじゃない。特にあの歯並びは治療がしにくそうで苦手…

彼のもの静かそうなキャラが好き。いつも平らそうな性格に飄々と我が道を自分のペースで進んでいる様が好き。
相当の読書家であることも好き。

Nagieの男性の好みは凄く分かりやすいらしい。
友人にあの人好みでしょ?って聞かれた人をみれば正しくその通りなのです。

アートのセンスがあり物静かだけど会話はきっちりする人。
ペラペラとテンション高く話す人は疲れる。
それ以上にきついのは大人しくてあまり話さない人。これは会話が一方通行で疲れ過ぎ。

なんといっても痩せてる。これはいつの時代も不動、友人の間では昔から有名。がりおなくらいがいい。
んー堺正人よいわぁ。知的ですもの。


このクヒオ大佐、どことなく笑えるんです。憎めない…既にNagieは詐欺に引っかかってしまったかしら?

全編笑いが絶えない面白く気軽に観られる映画。

散々寝返りを繰返しながらお金の算段に苦悩してベッドから落ちる。
と同時に綺麗な腕立て伏せの姿勢になり始めるシーンは面白いと思いながらも結構タイミングとか難しいし背筋力と腕力&筋力がしっかりしてないとできないんじゃないか…

騙している女性に電話をし、弟とは気づかずに話し、流暢な英語で答えが帰ってきた時の慌てようがもう可笑しくてずーっとクスクス笑っていました。


しかしNagieが一番面白かったのは劇場にいた一人のおばさんです。
すっごいテンションで爆笑なの。
えっ〜ここそんなに可笑しいか?ってところでも。
幸せそうだなぁ。

忙しかった一日の終わりをこんな映画で〆るのもよいですな。
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by gota-de-fericidad | 2009-10-22 10:41

【映】ボヴァリー夫人

あのフランス文学の金字塔の一つであるボヴァリー夫人。

1850年代後半に出版されましたが、風俗紊乱の罪に問われ1857年に無罪を勝ち取ったという作品。

田舎の冴えない町医者に嫁いだエンマは平凡な毎日に辟易しながら贅沢とロマンスに憧れて暮らす。
絵や歌を習ってもいっこうに、毎日に変化をもたらしてはくれない。

そんな中であったのが青年レオン。お互い気持を寄せ合っていることは分かっているのに告白できずに別れの時を迎えてしまう。
そして自暴自棄になったエンマはプレイボーイの貴族ロドルフとの不倫に走る。
それでも彼女の空虚になってしまった心を埋めることはできなかった。
ある日、観劇にでかけたエンマはそこで愛しの君、レオンとの再会を果たし。。。。。

そして最後は。。。。

なるほどねぇ、退廃的な映画ですなぁ。レディ・チャタレイを彷彿とさせる映画でした。
映画は残念なことに小間切れ状態になってしまっていて流れがつかみにくい。是非本を読んでみたい。

主人公の女優さんは、この監督さんと出会った時には成人した二人の娘と夫と共にフランスのグルノーブルに暮らし、ある教育施設で民族言語学を教えていたのだそう。そして監督の要望で15kgの減量をしたのだとか。

ところでこの映画、内容よりも映像というか作りが大変面白い。音、光、色。。。。衣装はディオールなんだとか。
確かにレースのドレスとか凄く刺繍の部分が凝っていて素敵でした。

肥沃とは程遠い、寒々とした色のない岩山がが目にっぱいに広がる。(季節になれば勿論緑豊かになるのでしょう。兎に角広大なことだけは確か)
商人ルオーが持参するのは素敵なショールや扇。鳥が囁き鳴くように話すエマ。
そして衝撃的なのは、冴えない旦那さま・シャルルとの夜の営みのシーン。なんとも動物的。
このシーンがロマンスを求めるエマに対して、俗物的でおよそ美意識というものを持ち合わせていないであろうシャルルという人間を象徴しているような気がします。

そして音の付け方が一種独特なんです。家の中のシーンではとにかく蠅の羽音が凄いの。これも美しさを求めたいエマの非日常性を強調するツールみたいなものだと思うし、声も、無声映画に後から音を乗せたような感じで微妙にずれているんです。
フランス語・・・・ロシア語・・・・
何かを食べてでる粘性の音もリアルに、わざと(だと思う)再現されている。

もうこの手法が気になって気になって。映画の内容よりもそちらの方に興味がいっちゃって。

しかし大してメジャーな映画でもないのに混んでいましたね。それに驚き。
この映画の監督が、少し前イッセー尾形氏主演の終戦直前・直後の数日間における昭和天皇の苦悩を描いた、太陽という映画の監督さんだったからでしょうか?



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by gota-de-fericidad | 2009-10-04 19:26