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佐倉義民傳 義民・・・・・義民(ぎみん)とは、飢饉などの際の一揆の首謀者や幕末の尊皇攘夷運動において国事に奔走した百姓などを指す。 そうです、私たちには佐倉惣五郎という名で親しまれていますね。 江戸時代前期下総国印旛郡公津村(現在の千葉県成田市台方)の名主。姓は木内氏、俗称は宗吾。 江戸時代公津村は佐倉藩領で、惣五郎は藩主堀田氏による苛政を藩や江戸役人、幕府老中にも訴えたが聞き入れられなかったことから、1653年(承応2年)上野寛永寺に参詣する将軍徳川家綱に直訴した。その結果、藩主の苛政は収められたが、惣五郎夫妻は磔となる一方、男子も死罪となってしまった。その後、惣五郎は堀田氏に祟るようになり、堀田氏は改易となったという。 さて串田和美氏演出のこの歌舞伎、斬新極まりない。 いとうせいこうの手による詩を伊藤ヨタロウがラップに仕立てる。 生のエレキギターあり。 は 走れ宗吾 ひた走れ は 走れ宗吾 ひた走れ は 走れ宗吾 ひた走れ ・ ・ ・ 思い知れ 宗吾 思い知れ 思い知れ 宗吾 思い知れ 思い知れ 宗吾 思い知れ 一人の、一つの小さな言葉がラップという手段で大勢の人の声が幾重にも重なり合うと大きなうねりになり大迫力。 中村勘三郎さんの歌舞伎、特にコクーンや赤坂歌舞伎では新しい手法を取り入れて今までにない歌舞伎を作り上げていますが今回Nagieが凄く素晴らしいと思ったのは・・・ 宗吾が佐倉の貧しい惨状を直訴するために命を賭して、徳川第14代将軍家綱の前に直訴状を差し出すシーン。 無声映画のようにせりふが一つもない。音楽もない。 ひた走る宗吾はスローモーション。そしてそのままの流れでこの無声シーンに入るのですがこれがねぇ、感じさせるんですよ。 言葉というものはあってもいいけどない方がより効果的に心の様や状況を伝えることができたりしますよね。 Nagieのバレエ好きはここからきているんです。 この時代にあってこのストーリー。ラップの中にはたくさんのメッセージが盛り込まれ思いの外、社会性・政治性の強い舞台でございました。 はぁよかった。 赤坂大歌舞伎。。。。申し込んだつもりが忘れていてがっかりだなぁ。 こんどこそ忘れないようにしないと。 そしてもうすぐ英国ロイヤルバレエ。。。これはバレエ好きのままさんと一緒に。 その後は珍しく野村萬斎さんの現代劇ファウストの悲劇。 舞台っていいなぁ。舞台と音楽は心の栄養、心の友。
by gota-de-fericidad
| 2010-06-10 22:47
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