Artesano de Circulos Concentricos | |||||
ほど・・・というものがあるのでは? 今日はママさんと一緒に宝生の能、月並能へ行ってまいりました。 知人の御子息が今季、舞台デビューで今日は初めて謡がある舞台だそうです。 小さな小さな僕ちゃんがずーっと同じ姿勢で舞台の隅に坐り続けるにはそれなりの訓練、鍛錬が必要でしょう。 凛々しくも、子供特有の愛らしさもありで思わず微笑んでしまいます。 お話の内容は、生き別れになった母と偶然に出くわすという少し哀しみの伴うお話ですが、彼の姿が何故か笑みを誘うんです。 狂言、秀句傘も面白く母と二人で『面白いねぇ』と笑いあう。 お能を観たのは1年ぶりでしょうか?以前は人間国宝三川泉さんの舞台。 90歳に手が届くというのにそれはそれは立ち姿が美しかった。 そう多く舞台に立てるお歳でもなく、本当に拝見させていただける機会を作ってくださった友人に感謝でした。 母と二人でお能を観たのも、何年ぶりの事だろう。 歌舞伎やバレエは時々行きますが、能は大学以来じゃないかな。 古典芸能やバレエ、シャンソンは共通趣味。母と一緒が一番落ち着くし話が合う。 母はどこでその知識を増やしてきたのか知らないけれど衣装など、なんだか詳しいのです。 しかししかし、寒かった。 恐らくは震災の影響で節電モードだったのでしょうが、行く前から頭が痛いと言っていたNagieは、その寒さに頭痛が増し、吐き気まで。 この後に仕事に向かわねばならなかったNagieには最悪でした。 母が自分のしていたスカーフやJKを着せてくれたりしてもダメダメ。。。。 取りあえず、仕事に向かうために最後の演目を飛ばして帰ろうと玄関口に向かったところに、例の御子息お母様がいらした。 多分、私が仕事に行かないといけない事を知っていて、そこで待っていたら会えるとふんでいたのでしょう。 大当たり。。。。 しかし頭痛と吐き気のNagieは意識も弱冠遠のいていたので挨拶もろくに出来なかった。 『おめでとうございます。本日はお招きいただきましてありがとうございました。 僕ちゃんの凛々しいお姿、頼もしく拝見させていただきました。』 そこまで言うのがやっとでした。 玄関を出るなり、目の前の自販機で飲みもしないコーヒーを2缶。 一つはスカーフにくるんでうなじに、一つは手で持っておでこやら眼やらを温めながら歩く。 家に帰ってママさんと話していたら、みんな口々に寒いと言っていたのだそう。 そりゃそうですよ。。。それはそれは高齢のお客様ばかり。。。お年寄りにはきついともうなぁ。 しかし会場の雰囲気を見ると、憂うものありですねぇ。お客様がみんな本当に高齢でその次の世代の方がほんの少しばかり。 伝統や名声に胡坐をかいている場合じゃないと実感しました。 能狂言には様々な流派がありますが努力しているところとそうでないところでは確実に結果が出てしまいますね。 少し前の政治みたいに、どうでしょうか、もっと流派を超えて大連立して界の発展を目指したら。 これじゃ日本の文化が消えてしまうじゃないですか、勿体ない。
by gota-de-fericidad
| 2011-04-10 21:33
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